24時間テレビ「マラソン」知られざる内幕 4人の走者の順番をなかなか決められない訳
8月24日~25日にかけて、今年も放送される日本テレビの風物詩「24時間テレビ」。中でも目玉の24時間チャリティーマラソンは、初の駅伝形式で行われる。4人のランナーがそれぞれ、フルマラソンと同じ42・195キロを走ると発表された(後に変更)。実を言うと、駅伝形式になったのも、未だ3人しか発表されていないのも、外部には言えない事情がある。
***
速報羽生結弦との「105日離婚」から1年 元妻・末延麻裕子さんが胸中を告白 「大きな心を持って進んでいきたい」
今年の「24時間テレビ」は、いつもとは様子が違う。まず、会場が日本武道館ではなく両国国技館となった。日本武道館では8月25日から世界柔道選手権大会が開催され、来年の東京オリンピック・パラリンピックに向けた改修工事が行われるからだ。
そしてもうひとつ大きく異なるのが、恒例のチャリティーマラソンだ。今年は初の駅伝形式で行われるというのだが、これが「苦肉の策だった」と言うのは日テレ関係者だ。
「92年から続くチャリティーマラソンは、以前から見直しの時期に入っていることは言われていました。新味を出すために、昨年は初のトライアスロン形式で、みやぞんが計161・95km(スイム:1・55km→自転車:60・4km→ラン:100km)に挑戦しました。とても24時間でこなせる距離ではないので、放送開始前にスタートしていましたが、誰もが挑戦可能な競技ではありません。今回は初の駅伝ということで、4人のランナーがフルマラソンの距離を走り、“タスキを繋ぐ”という企画です。でもね、これだって、12年には佐々木健介、北斗晶夫妻と、その息子さん2人による家族リレーという企画がありました。リレーから駅伝に呼び名を替えただけで、焼き直しにしか見えませんよね。何で駅伝になったかと言えば、1人で走らせるにはタマが弱すぎるという問題があったから。結局は、苦肉の策でしかありません」
92年は間寛平が200㎞を走破する予定だったが、153㎞地点でリタイア。翌年に雪辱を果たした。以降は、ダチョウ倶楽部(94年)や赤井英和(96年)、山口達也(97年)、森田剛(98年)、研ナオコ(01年)、山田花子(03年)、アンガールズ(06年)、萩本欽一(07年)、イモトアヤコ(09年)、徳光和夫(11年)、城島茂(14年)などが走った。
「今回だって、昨年からランナーの選考は進めてきました。しかし、キャスティングできなかったんです。『イッテQ』のヤラセ問題が、その原因と言われています」(同・日テレ関係者)
「世界の果てまでイッテQ!」のヤラセ問題は、昨年の話だ。宮川大輔のお祭り企画こそ復活できていないものの、日テレはすでに謝罪を済ませている。番組のトップだった制作・情報局長を子会社に出向させる人事も、この6月にも発動した。「イッテQ」は今も15%程の視聴率を稼いでいるし、禊ぎも済んだはずではないか。
「いくら視聴率を獲得しているからといって、あれだけ世間を騒がせた問題を起こすと、タレント事務所は距離を置くものです。今年の『24時間テレビ』の総合演出が、『イッテQ』や『嵐にしやがれ』の古立善之プロデューサーなんです。『24時間テレビ』のメインパーソナリティーが嵐であることはもちろん、『イッテQ』と『嵐にしやがれ』のスタッフがメインです。だからこそ、タレント事務所から“また同じようなヤラセ問題が起こる可能性があるのでは?”と警戒されていたわけです。そういう状況ですから、ランナーの人選は難航しました。ランナーがなかなか決まらず、かつ1人で走らせるにはタマが弱すぎると、駅伝形式に企画が変更されたのは6月でした。7月に入ってもランナーが発表されず、今年はチャリティーマラソンをやらないのではないかと憶測が飛び交ったのは、こういう事情があったからです」(同・日テレ関係者)
国民的チャリティー番組でヤラセはないはずだ。ただ、これまでに発表されたランナーは確かに旬の人ではない。
[1/2ページ]