プロレスと「N国」(KAZUYA)
統一地方選での躍進、そして参院選での議席獲得。
NHKから国民を守る党の勢いが止まりません。
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プロレス愛好家としては、一連の流れがプロレスのアングルに見えて仕方ないのです。プロレスでビッグマッチに向けてレスラー同士の遺恨を前哨戦やマイクアピールなどを通じて物語として醸成していく筋書きのことです。
代表の立花孝志氏は、当選後も受信料を踏み倒すと宣言し、最大の敵であるNHKとの対決路線を明確にしつつ、他のユニットを追放された若手レスラー(丸山穂高議員)を仲間に引き入れました。さらに往年の名レスラー(渡辺喜美議員)と連携し、参院で会派を結成するなど話題を振りまきながら、着実にアングルで盛り上げてビッグマッチ(衆院選)に備えています。
政治は数だと割り切り、過去にスキャンダルを起こした人物を勧誘すると宣言していますから、イロモノと見る人は多いでしょうが、何かある度に話題にもなりますし、合理的なのは間違いありません。
大阪市長の松井一郎氏や大阪府知事の吉村洋文氏は受信料を国会議員が踏み倒すと宣言してNHKが何も対処しないなら、大阪も払わないと言及しています。こうした周辺の発言もN国が盛り上がる要因になっているのです。
NHKにも焦りの色が見えます。7月30日には「受信料と公共放送についてご理解いただくために」と題した文書を発表しました。
この中で【このところ、「NHKを見なければ受信契約はしなくていい、受信料は支払わなくてもいい」と発言する人たちがいます】と書いています。「人たち」と表現するあたり、N国を意識しているのは明白です。内容としては「NHKの放送を受信できる設備を持っている人は、受信契約をして受信料を払うと法律で決まっているんだぞ」という話です。
だがチョット待ってほしい。根本的にその構造自体がおかしいのではないでしょうか。国民から集めた受信料を主な収入として、民放の倍も荒稼ぎし、職員は高額な給料が保証されます。
昨今話題のサブスクリプションとは違い、来月は見ないから解約というのも難しく、公共放送と称して放送を見ていない国民から実質強制的にお金を巻き上げるとんでもない既得権者です。そりゃ反発も強まるわという感じです。
N国はNHKのスクランブル化を提唱しています。つまり見たい人からお金を取り、見たくない人からは取らないということです。これには大賛成です。
個人的な意見としては、災害・気象情報専門チャンネルで数百円程度の受信料であれば喜んで払います。その他の番組はスクランブル化して払った人だけ視聴可能にしたら良いでしょう。ただ最近は地震などの時もテレビではなく、真っ先にスマホを開きますから、それもいらないような。
時代が変われば法律のあり方も変わります。NHKという巨大組織を根本から見直すというのは既存政党にはない動きですし、N国の今後の動向から目が離せません。