吉田輝星、プロの壁に苦しむ…斎藤佑樹の“二の舞”にならないようにするには?

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心配な兆候

 ただ、少し心配な兆候も見え始めている。二軍生活が多少長くなり、気の緩みのようなものが出ているそうだ。

「一軍にいる時は、試合で移動も多く周囲の目が光っています。しかし、二軍の本拠地がある鎌ケ谷はマスコミも少なく、のんびりしている。食事をする場所は駅前に数軒しかないので、球団スタッフと連れ立って都内へ足を運ぶ姿が見受けられます。吉田は秋田出身の田舎の子。都会の誘惑に流されないか、心配な部分もありますね」(日本ハムの球団関係者)

 どうしても比較されるのは、夏の甲子園で優勝投手に輝き、日本ハムに入団した“あの先輩”だ。プロ9年目を迎えた斎藤佑樹である。通算成績は15勝26敗防御率4.34。今季は0勝2敗となんとも寂しい成績である(8月18日現在)。

 斎藤のように、吉田も伸び悩んでしまう恐れはないのか。

「早大を経て入団した斎藤は、大学時代に周囲から影響を受けて、派手な遊び方を覚えてしまった。その時の感覚が今でも残っているのかな、と感じる時もある。一方で、高卒で入団した吉田はまっさらな状態です。もともと一本気で真面目な正確ですし、周囲がしっかりと守ってあげれば大丈夫だと思いますが……」(前出の球団関係者)

 目指すべきは、日本ハムから世界へ羽ばたいたダルビッシュ有(カブス)や大谷翔平(エンゼルス)。周囲に影響されず、しっかりと実力を磨いてスケールの大きな投手になって欲しいものである。

週刊新潮WEB取材班

2019年8月19日掲載

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