「がん探知犬」を世界で唯一、育成する日本 尿や呼気から嗅ぎ分けるその実力は?
臭いをかぎ分ける嗅覚能力が人間の10万倍から1億倍と推定される犬は、これまで逃亡犯の足跡を追う警察犬、または、出入国の税関で覚せい剤等を発見する麻薬探知犬として活躍してきた。加えて近年、「がん探知犬」としての驚異的な能力にも注目され始めている。
「がん探知犬」の研究は欧米でも盛んだが、世界で唯一、「がん探知犬」を育成している機関が日本にある。千葉県館山市にある「がん探知犬育成センター」(株式会社セント・シュガージャパン)がそうだ。
2012年に設立され、日本医科大学千葉北総病院(千葉県印西市)や九州大学医学部(福岡県福岡市)と連携を深めながら、昨年暮れまで、訓練、育成された「がん探知犬」(3~10歳)が5頭いた。...