「僕はやさしい人間です」と答える殺人少年
35人もの死者を出した京都アニメーション放火事件の青葉真司容疑者が、意識を取り戻したと伝えられている。治療にあたっている関係者の尽力には誰もが頭が下がるところだろうが、一方で容疑者の罪の深さを考えれば、救命にどれほどの意味があるのか、と疑念を持つ人もいるだろう。
本人が回復しなければ動機の解明は進まない。しかし、回復したからといってその口から真相が語られるという保証も実はない。
理解不能な凶悪事件が起きた時に、誰もが「なぜ」と思う。そして犯人がそれを説明し、反省の弁を述べることを願う。...