日本でも注目の「韓国のフェミニズム」 “男性嫌悪テロ”も起きて男女の間に根深い亀裂
切り刻まれたアイドルの写真
韓国のフェミニズムがいま日本で注目を集めている。現代の女性差別をテーマにした韓国小説『82年生まれ、キム・ジヨン』は、筑摩書房刊の日本語版が翻訳文芸書として異例の大ヒットとなった。同書は2018年12月の刊行から現在まで、13万部を売り上げている。また「韓国・フェミニズム・日本」を特集テーマにした河出書房新社の雑誌『文藝』(2019年秋号)は、7月5日の発売から3日間で完売。計3刷を重ねるという記録的な売れ行きを見せた。
80年代まで盛んだった日本のフェミニズムが2000年前後のバックラッシュ(反動、揺り戻し)で沈滞し、その空白を韓国のフェミニズムが埋めているのではないか――。...