「最高裁」名刺と「判事」の名で結婚詐欺を働いた裁判所事務官を被害女性が告発!
このケースではさすがに人情に篤い大岡裁きとはいくまい。司法権を行使するはずの裁判所に勤める人間が、あろうことか“結婚詐欺”を働いたのだ。「最高裁」の名刺と「判事」の名をチラつかせて――。
詐欺の舞台となったのは最高裁のある東京、ではなく、愛知県名古屋市である。
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「私が彼と出会ったのは昨年の3月11日のことです」
涙ながらに語るのは、被害に遭った市内に住む30代のOLだ。
「名古屋で開かれた公務員男性限定の婚活パーティーでした。彼は当時24歳で顔も格好良く、年収も800万円だと自己紹介カードに書かれていました」
その際、彼、山本圭太(仮名)は本名の苗字しか彼女に明かさなかった。
「翌週も別のパーティーに参加すると彼がいたので、“いいなと思っていた”と伝えました。すると、彼も私に好意を持っていた、と。“年上だけどいいの?”と聞いたら“落ち着いているから年上の女性のほうがいいんだ”と話してくれて、連絡先を交換しました」
ここまでは若い男女のよくある話だ。
「しばらく間が空いて、同じ年の8月になって突然、彼からLINEが来たんです。そして9月7日に名古屋駅近くの居酒屋で食事をすることになりました」
ところが、彼女はわずかな違和感を抱くことになる。
「彼の持っていた名刺には最高裁判所と書かれ、山本さんではない別の苗字が書いてあったのです。なぜかと聞くと、“山本は父方の姓だけど、父親が亡くなっていて、裁判所では母方の姓で登録している。海外から戻って今は東京ではなく、名古屋の裁判所で働いている”と説明していた。それで彼は判事だと思ったんです」
事実、後で調べると、山本が見せた名刺の名前の裁判官は実在していた。
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