「フランス人女性アイドルユニット」企画立案者日本人の高尚な理想

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 アイドル界のジャンヌ・ダルクといったところか。

 フランス人女性のアイドルグループを結成するためのオーディションがパリで開催中という。主宰者については後述するとして、日本デビューを視野に入れたメンバー選考らしいのだが、

「欧米諸国ではアイドル文化が根付いていないから厳しいのでは」

 と、スポーツ紙記者。

「AKBグループを率いる秋元康は現在、姉妹ユニットを世界展開させていますが、インドネシアやタイをはじめとするアジア圏内に留めている。欧米諸国では女性アイドルを、女の子に対する性的搾取と捉える向きがあるからです。果たして女性が集まるのか……」

 確かに、欧米の女性アイドルグループと言っても、すぐには思い浮かばない。

「だから、募集をかける際には“フレンチポップスターのオーディション”という形にしているんです」

 と、語るのは今回の企画を主宰する馬場達也氏(36)。フランス在住8年目で、普段は在パリ日本人向けの情報サイトの広告営業をしているという。

「こちらではクールで知的な印象の方が受けが良くて、アイドルっぽい幼い感じは流行らない。だから、フレンチポップのユニットにしようと考えたのです」(同)

 現在、約300人の応募から5人に絞られ、最終的に3人を決めるという。

「戦略として、ジャーナリスティックな部分を出すようにしていきます。例えば日本メディアのパリ支局長と対談するなど、新しいアイドル像を作りたい」(同)

 その高尚な理想、一体実現するのやら。

週刊新潮 2019年8月8日号掲載

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