「れいわ新選組」と「NHKから国民を守る党」はなぜ躍進できたのか
野党の“顔”になりうる山本氏
なかでも今後、台風の目として侮れないのが、れいわ新選組だという。
山本代表の言葉を借りれば、当選が確実視された東京選挙区から〈捨て身の改革〉で比例区に転出。優先的に当選する特定枠に、重度の障害を抱える2人を立て、自分が当選するためには3人当選しなければならない、と訴え、自分は落選しながら2人を押し込んだ。しかも、山本代表は介助者として事実上、日々登院することになるし、政党要件も満たしたので党首討論にも登場する。今後、露出は確実に増えるわけだ。
「選挙戦術と同様に、あっと驚くことを国会でも仕かけてくるかもしれない。秋に始まる臨時国会は、山本太郎に引っかき回される可能性があります」
とは、ジャーナリストの池田信夫氏の見解だが、もう少し先に目をやれば、
「山本さんはすでに次期衆院選への出馬を明言し、れいわ新選組から100人を立てると言っています。政権を取りに行く、総理を目指す、という宣言も、どうやら本気のようです」
と政治部デスク。大風呂敷のようにも見えるが、政治部記者は、
「今回の参院選で、れいわは特に都市部で支持されました。勢いは立ち上げ時の小池新党、のちの希望の党に似ています」
という。山本代表が勢いに乗じ、野党の“顔”になりうるという話である。
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