島田紳助「俺の出番は終わったわ」 さんまと8年ぶりに電話も内容明かさず

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出る幕はない

 そのあたりを確かめるべく、大阪府内にある紳助の自宅マンションを訪れると、

「さんまとの会話はプライベートなことやから。けどホンマ、久しぶりに話、したな。9年ぐらい電話してなかったんちゃうかな。いろいろ笑かされました。最後、“また落ち着いたら一緒にゴルフ行こうや”とさんまに言って。巨人(オール巨人)は向こうからかかってきて少し話したわ」

 と重要なことは避けつつ、

「これからゴルフ行くねん。俺の出番は、もう終わったと思ってる。世間は俺のことフィクサーみたいに思ってんのかもしれんけど、ホンマに、ただの一OBに過ぎひん。今回の問題、自分でなにかしようなんて思ってないで。松本もおるし、さんまもおる。巨人もおる。みんな、吉本も芸人もどっちも守りたいと思って動いてる。もう、引退した俺の出る幕はないわ」

 その理由を、こう語る。

「あんまり、出しゃばってるって思われたくないねん。ただ、さんまと巨人は同期でずっと一緒に戦ってきた。2人ともいまや大御所や。そんな2人と笑って話せる奴はあんまおらへん。だから、電話して楽しく喋って、“頼むで”って伝えただけ。松本には、連絡も取ってへんよ。松本はもう、自分の考えを持って動いている。会社も芸人も一緒に生きていく道を見つけられる」

 だから口を出すことはない、と繰り返し、“隠居生活”を強調する。一方では、最近なんだか後輩芸人からのメールが増えた、とも。

「でも俺は、具体的にどうしろということは言わへん。“心配せんでも、吉本は潰れへんよ”ということと、“それぞれが現場でいい仕事をして見せるのが一番やから”とだけは伝えてる」

 自身のように、引退会見で涙を拭う芸人を見たくない。そんな思いを、さんまに託したのかもしれない。

週刊新潮 2019年8月8日号掲載

特集「『朝日新聞』が社説で勘違いする『吉本問題』への溜め息」より

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