日韓「半島外交」失敗の歴史で見える「中臣鎌足」の正体 国際人のための日本古代史(114)
徴用工問題や半導体材料の輸出管理強化などをめぐる問題で、日韓が対立し、関係は極端に冷え込んでいる。
日本側にも責任がある。要求すべきは要求し、拒否すべきは拒否するという「まっとうな外交」をしてこなかったツケが、亀裂を生む結果となった。もちろん、妥協も大切だが、ここは「当たり前の外交」を貫いて欲しい。
「百済はよく嘘をつく」
古代のヤマト政権も対半島外交に苦しみ、失敗を繰り返している。たとえば欽明23年(562)に、もっとも大切な同盟国・伽耶諸国(任那)が滅亡してしまったが、ここに至るまで、ヤマト政権は稚拙な外交を繰り返したし、伽耶はヤマト政権を深く恨んだ。...