石崎徹代議士の「カネと女と事件」 元秘書が明かす「ブラック労働」の実態

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ブラック事務所

 こうしたドケチ根性と猜疑心の持ち主だから、事務所が「ブラック労働」の常習となるのは必然で、さる事務所関係者が言う。

「ある私設秘書は4週間で休みは6日だ、と言われた。しかし実際は、思いつきで休日でも突然仕事を振ってくるため、平均して月に2回くらいしか休みがなかったとか。夜も仕事はとっくに終わっているのに女との待ち合わせの場所が決まるまで待機、送迎を命じられる。で、翌朝は本人の代わりにモーニングセミナーに行かされるなんてことも。実際の勤務時間は朝8時から夜11時という感じで、一番酷い時で月に200時間を超える残業があったそうです」

 秘書を「奴隷」としか思っていないようだが、他方、これで「働き方改革」法案などに与党メンバーとして賛成したのだから、言行不一致もはなはだしい。

「ある秘書は月20万強の給与だったものの、仕事でミスをした懲罰として一方的に4万円も減らされたことがあったそうです。これでは暮らせないと石崎に訴えると“新潟ではそれが普通だ”とわけのわからないことを言われたとか」

 書かずともわかると思うが、いずれも労基法等にひっかかる疑いが濃厚なのだ。

 カネと女に汚く、トラブルには事欠かない。そしてその一部始終を元秘書たちに暴露される――類稀(たぐいまれ)なる“人徳”をお持ちの石崎代議士にご見解をお伺いしたく、携帯電話に何度も連絡し、質問状も送ったものの、回答はないままだった。

 ちなみにこの石崎氏、「盆踊りの際には浴衣にまでバッジを付けて輪に加わる」(ある後援者)ほど議員の座への執着が強いお人だそうだが、元秘書への暴行で新潟県警に提出された被害届について、警察関係者は言う。

「新潟県警も大変な関心を持っていて、被害者とは毎日のように連絡を取り合っています。選挙が終わったこともあり、捜査は本格的に始まっている。本人にも近々、任意で事情を聴く方針を固めています」

 と、既に外堀は埋まった格好。彼の肩書から、「自民党」もしくは「代議士」の字が外れる日も近いか。

 新潟県警の「忖度」なき捜査に期待したいものである。

週刊新潮 2019年8月1日号掲載

特集「警察が捜査に着手した『魔の3回生』の暴言暴行 元秘書5人に集団告発される『石崎徹代議士』の『カネと女と事件』」より

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