議長席8時間占拠で除名処分まで受けたトンデモ「札幌市議」の素顔

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白いクラウンを購入

 この騒動を引き起こした松浦氏とは何者なのか。

 古参の支援者によれば、

「1983年に初当選する前は国鉄職員。労組の支部で委員長を務めていました。その時、たまたま空いていた社会党の枠から出馬したのですが、その後は党と仲違いし除名されています」

 一人会派で活動してきたが、生粋の目立ちたがり屋だそうで、

「今回の占拠も事前に企んでいたみたいで“面白いことをやるから”と話していました。今年の3月には500万円ほどで白いクラウンを購入。支援者の前で自慢していたので、顔をしかめる人もいましたね」

“除雪の神様”と自称していた、とは別の支援者だ。

「地元では、松浦さんに話せば市が除雪してくれると思い込んでいる人も少なくない。通常、除雪のスケジュールは市の土木センターで決まっているのですが、彼はその日程を把握して、除雪の数日前にその地域で“私がすぐに除雪車を入れますよ”と困っている住民に声をかけるのです。事情を知らない住民は彼の力だと思い、感謝しますよ。また、土木センターの担当者に、自分の孫のスクールゾーンを除雪しろと圧力をかけていたそうです」

 トンデモな言動に前出の市議もこう愚痴るのである。

「正直、なんでこんな議員がいるのかと思うこと度々ですよ。日頃も他の市議の意見には常に反対し、議会での発言も罵詈雑言ばかり。議事録からしょっちゅう削除されていました」

 そこで思いを聞こうと自宅を訪ねたが、取材には応じてくれず。対応した妻が、

「主人が話すことはないと言っています」

 自己顕示欲という糸が織りなす模様。それが“人間”なのか、と思いを巡らす一件だった。

週刊新潮 2019年8月1日号掲載

ワイド特集「ひいき筋が引き倒す」より

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