囲碁の無頼派・依田紀基九段の「悪質ツイート」にスポンサー降板・棋戦終了

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 囲碁界が大切なスポンサーを失った。日本棋院の小林覚理事長(60)は7月20日、殺虫剤大手・フマキラー主催の「フマキラー囲碁マスターズカップ」を終了すると発表したのだ。

 2011年に創設されたフマキラー囲碁は、50歳以上の現役七大タイトルホルダーなどが参加資格を持つ棋戦で、優勝賞金額は500万円。小林理事長はその原因を、名人を4期務め、最後の無頼派と呼ばれた依田紀基九段(53)の“悪質なツイッターにある”と説明した。

 改めて、当のフマキラーに降板理由を聞くと、

「私どものあずかり知らないところで、棋院と依田さんとの間でトラブルがあったと聞いています。対局中止など運営上、看過できない問題もあり、大会の継続が不可能だと判断した結果です」(広報担当)

 確かに、6月29日のフマキラー囲碁準決勝は中止になり、依田九段の不戦敗となった。とはいえ、棋院は対局中止の理由を公にせず、フマキラーも“両者のトラブルについては、一切関知していない”としている。では、棋戦終了の元凶と名指しされた依田九段は、一体ツイッターで何をしたのか。

「依田さんのアカウントはすでに削除されていますが、主に2人の名前を挙げて“棋院を私物化している”と批判していました」

 こう語るのは、現役の囲碁棋士だ。

「一人は、小林理事長の姉の小林千寿六段です。彼女は、女流本因坊戦の前身である女流選手権戦で3連覇した実力者。英語に堪能で囲碁の海外普及に尽力し、その活動を支援する千寿会という組織があります。長らく棋院の常務理事を務めたこともあり、棋院内での影響力は決して小さなものではありません」

 そしてもう一人が、

「昨年、棋院の監事に就任した大内隆美さんです。彼女は政策シンクタンク、構想日本の政策スタッフで、一昨年まで日本将棋連盟の監事を務めていました。小林六段も将棋連盟の外部理事を務めていた関係で、大内さんに声をかけたと聞いています。依田さんは、こうした役員人事を“私物化”だとツイッターで攻撃した。棋院も、さすがにそれを看過できなくなったのでしょう」(同)

 いっそ、公の場で白黒ハッキリつけてみれば?

週刊新潮 2019年8月1日号掲載

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