紅蘭「オレと別れたら家族全員を潰す」DV夫との離婚後押しした父・草刈正雄「それは愛じゃない」
「それは愛じゃない」
前回リッキーが服役した際も、「紅蘭は昔から正義感が強すぎる。電車で苛められている人を見ると、飛んでいって喧嘩を止める。彼にも私が更生させなきゃという正義感で動いているだけ。それは愛じゃないんだよ」と父に説得されましたが、今振り返れば本当に心配をかけたと思います。
そんな頼もしい父にも面白いところがあって、実は私とリッキーが籍を入れていないことを知らなかったんです。“事実婚”の意味をあまり理解していなかったみたいで、戸籍は変えていないと告げるとビックリした様子で、「よかった……」とホッとしたパパの顔を見た時には、さすがにちょっと笑ってしまいましたね。
そもそも、父からは芸能界に進むにあたって言われてきたことがあります。それは「素直になる」ということ。何を聞かれても隠さず素直に答える。間違ったことをしたら素直に謝る。こんな形で彼との別れを話すとは思っていませんでしたが、父は、「紅蘭は真っ直ぐな性格だから、分かってくれる人もいれば理解してくれない人もいる。だけど、この業界でお前は素直に生きていけ。それが一番いい」と、生きる道を教えてくれた。だから事件があっても父はブレません。私が離別を決意し発表することになったと相談しても、「お前なら大丈夫」と言われ、手をグーッてされました。
私の娘もお爺ちゃんのことが大好きで、会うとめちゃくちゃ笑うんですよ。パパは変顔をしたり、宇宙語で話しかけたり、とにかく全身で笑わそうと必死なんです。そして、孫娘に向かって「素晴らしい人生になるぞ~」と語りかけてくれる。大きな愛で家族を包み、護る。まさに草刈家の当主(ボス)なんですよ。
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