京アニ放火・青葉容疑者を「駆け落ち婚」で生んだ両親と特殊な家庭環境
部屋中に悪臭
当人たちにすれば、覚悟の上での行動だったのかもしれない。だが、青葉容疑者を含めて3人の子宝に恵まれながら両親は離婚してしまう。後に父は自殺。
母親の知人によれば、
「旦那さんと離婚した彼女は自宅を追い出され、子どもたちとも離ればなれになったそうです。それこそ、“子どもたちに会えなくて十数年間は泣いて暮らした”と話していましたよ。その後、上京した彼女は、韓国語を学んで旅行代理店で働いていたみたい。でも、旦那さんが亡くなってから、彼女が住んでいた都内のアパートに長男が訪ねてきたんですって。そんなドラマみたいな話が本当にあるのかと思ったけど……」
母親は再婚して茨城県内に引っ越したが、新たに構えた自宅にはつい最近まで長男も同居していたという。
実は、次男の青葉容疑者も実母と接触していたフシがある。
2006年に下着泥棒で警察に厄介になった彼は、ハローワークの斡旋で08年末から茨城県常総市にある雇用促進住宅に移り住んだ。そして、入居する際の連絡先欄には母親の住所が記されていた。だが、その後コンビニ強盗を起こし、この住居を去ることに。当時の大家が振り返る。
「約3万円の家賃は滞納が続き、遅延損害金を含め231万円が未払いのままです。当時は毎晩0時4分になるとけたたましく目覚まし時計が鳴り響いていた。警察の立ち会いで部屋に入った時もギョッとしましたよ。ハンマーで壁にふたつの大きな穴を開け、ノートパソコンの画面も粉々に砕かれていた。冷蔵庫は開けっ放しで中身が腐り、部屋中に悪臭が充満していました」
以降、青葉容疑者は行く先々で身勝手な妄想と憎悪を募らせ、周囲とのトラブルを重ねていく。我が子と引き離されて慟哭した母親は、「恐るべき子ども」の末路に何を思うのか。
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