「おぎやはぎ」が吉本問題を斬る 業界で評価される“炎上しないコメント力”
加藤は政治家が合っている
――CMが明けるとリスナーからの投稿に。
〈【ラジオネーム:ペチャウス】速報です。“裏のライオン”こと岡村さんは「加藤さんは辞めさせない。辞めるのは吉村だけでいい。加藤はワイドショー・ハイだった」と冗談交じりに言っていました〉
矢作:ワイドショー・ハイっていう指摘が面白いな。
小木:確かにそうだね、ワイドショー・ハイだね、あれは。
矢作:「スッキリ」(日本テレビ)のキャスターやってるから、あんな風になっただけで、やってなかったら、普通に裏で辞めてたかもしれないよな。
小木:そうだね、そうそうそう。確かにそうなんだよなあ、あれは熱くなっちゃうよなあ。
矢作:吉村だけ辞めねえかなあ(笑い)。
小木:吉村だけ辞めりゃいいんだよな。なんでアイツ、あんなこと言い出したんだろう。
矢作:吉村が辞めて個人事務所を立ち上げるのが、一番面白いんだよな。ワァーって走って行ったのにさ、ふっと横見たら誰もいなくて、はるか後ろにみんながいる奴……。
小木:吉村っぽいなあ。いいなぁ、見えるね。
矢作:それやってくれないかな。本当にそれやってくれたらさ、そのとき俺は手を差しのべる。ま、浩次クンもどうなるのかね。「辞めさせない」って、岡村さんは全員に辞めてほしくないんだろうね。でも、不満があったら辞めるっていうのが普通だからな。
小木:まあ、一般的にはそうだよね。会社でもそうよ。
――おぎやはぎは二人とも、会社勤務の経験を経て芸人になっている。
矢作:そう、会社で考えるとだよ。俺はサラリーマンの頃に言われたけど、「もし会社、社長に不満があるんだったら、辞めて会社を作りなさい」と。
小木:よく言われることだし、そうだもんね。
矢作:だって、その会社の社長から見たらだよ、「なんで自分の会社を、お前が変えようとしてるんだ。不満があるんだったらお前が辞めろ」と、俺が社長だったら思うしね。
小木:普通に考えたらそうなんだよね。でもみんな、社長まで「辞めさせない」とかって言ってるしね。なんだかよくわからないんだよね。お金なのかな?
矢作:でも、結構な若手でも(辞めることを)止められるって言うもんね。
小木:へえ、ちょっと変わったところなんだな、芸能界ってところは。
矢作:ただまあ俺はね、大親友だからね。
小木:そうね、心配でしょ、だから。
矢作:心配って言えば心配だけど、浩次クンだからさ、どうにかなるでしょ。(二人の所属事務所である)人力舎に浩次クンが来るか……(笑い)。
小木:嫌だなあ、「人力舎、中から変えよう」とか言われたら。あの人が勝手に社長に不満持ってさ、「変える」って言われても、こっちは迷惑だしさ。全然、不満ないんだから。
矢作:会社に不満、ないもんな。確かに、会社に不満はないけど、浩次クンが独立するとなったら、俺もついて行かなきゃならないもんな(笑い)。
小木:ついて行くんだ、やっぱりな。そっかー。
矢作:人力舎の子会社どう?
小木:なんで子会社なんだよ、もともと人力舎とは関係ねえのに。人力舎だって、そんなに得がない気がするしね。いらないでしょ、加藤さんなんて。
矢作:いるだろ! 凄い稼ぐんだぞ。
小木:稼ぐっていったって、今回こんなんで辞めたりしたら、嫌じゃん。またこっちに来てキレたりすんだよ。俺、嫌だもん、キレられるの、もう。
矢作:でもね、今回の件でね、一番動くのは政治家だね。あれはどの政党も欲しいでしょ。正義感の塊じゃない。曲がったことが嫌いな性格でね、だから単純にキレちゃってんだから。もう許せないって、長い歴史があるんだけどね、今回はただの引き金なんだから。
小木:今までの長い歴史があるわけでしょ。
矢作:もう次の選挙なんてさ、凄いんじゃない? 特に山本太郎なんて欲しいんじゃない? 上に立ち向かって行くという……。
小木:そうね、そういう道もあるんだな。
矢作:政治家になる気持ちなんてサラサラないだろうけど、スカウトは凄いんじゃない。
小木:あの人は合うよ。加藤さんねえ、キレるから嫌なんだよなあ。
矢作:小木はキレられてるからな、一番最初にな。
小木:まだプロになる前、俺が連れてったんだよな。「二人でお笑いやろうと思ってるんですよ」って。「へえ、いいんじゃない。お笑いっていっても、漫才とかコントとか、どういう感じ?」って聞かれて、「うーん、そういうんじゃないんですよね」。「じゃあさ、目標にしてる芸人とかいるの?」って凄く優しくインタビューしてくれたのよ。「いや、知ってる芸人とかも別に。自分たちは自分たちだから……」って、まだ芸人として何にもやったことがないくせに、すんげえトガッた返しを20~30分やってたら、「てめえら、お笑い辞めろ!」って。
小木:キレるんだよ、あの人。
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