紅蘭が語る再逮捕直前のDV夫「ストロングゼロ10本一気飲み」

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「父親を出せよ!」

 すると彼は、「父親はどこにいるんだよ。あいつが帰ってくるまでここから動かねぇからな」「警察でも何でも呼べよ!」と挑発してきました。私は事務所や弁護士と相談し110番したんですが、警察が来る前に彼は姿を消してしまった。

 そうしてリッキーが向かった先で事件は起きてしまいました。私の担当マネージャーはアパレル会社の社長でもあり、事務所と同じフロアで服飾担当のスタッフが仕事をしていました。

 リッキーはそこへいきなり土足で乗り込み、「紅蘭を出せ! 社長を出せ!」と叫びながらスタッフに殴りかかった。さらにディスプレイとして置いていたウィスキーをラッパ飲みすると、「こんな、だっせぇ服売ってんのかよ」と残ったお酒を商品の洋服にかけて台無しにして、椅子をブン投げ暴れたそうです。

 ところが、パトカーが到着したことに気づいた彼は、「お前ら、ぜってえ何も言うなよ。もし話したら全員殺すからな」と脅し、スタッフの住所が書かれた身分証の写真を撮った。なので、警官に事情を聞かれてもスタッフたちは黙るしかない。リッキーは自ら社長と名乗り社内ミーティングをしていただけと嘘をつき、誤魔化そうとしたようです。

 一方、実家にいた私にも現場の様子が伝わってきたので、私は警察の方に「スタッフは脅されているだけです」と訴えました。そこで警官はリッキーとスタッフを別々に分け、事情を聞こうという段になったところ、再び路上で暴れ現行犯逮捕となったのだと思います。

 最終的に、暴行を受けた20代の男性スタッフは鼓膜が破れ、片目が開かずに神経が傷ついた状態。もう1人の30代男性も、全身打撲の上、殴られた片目が腫れ上がっている。他のスタッフも、またリッキーに襲われたらと怯えている。本当に怪我をさせてしまい申し訳ない気持ちです。

(3)へつづく

週刊新潮 2019年7月25日号掲載

「紅蘭」独占手記「『なつぞら』『真田丸』が教えてくれた決断の時 再逮捕された『DV夫』に絶縁宣言! 父『草刈正雄』が後ろ盾になる『離婚の乱』より

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