レアル久保建英とバルサ入り安部裕葵の将来性を比べてみたら?

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 レアル・マドリードに移籍した久保建英(たけふさ)(18)が連日メディアを賑わしているが、ライバルチームのFCバルセロナに入った安部裕葵(ひろき)(20)もお忘れなく願いたい。

 2人とも東京五輪を戦うU‒23代表のMFだが、さまざまな点で対照的である。

「久保は、バルセロナ下部組織でプレーするなど“スーパー小学生”として名を馳せていましたが……」

 とサッカーライターが解説する。

「安部は、高校まで無名でした。別の選手を視察に来たスカウトがたまたま安部を見出したのです」

 プレースタイルも、

「パスを受けてパスを出す“遅攻”タイプの久保に対して、安部はスルスルッと上がりゴールを決める“速攻”が持ち味。2人ともドリブルがうまいですが、安部の方がタッチが細かいので、大柄の外国人DFは足を出しにくそう。久保は“和製メッシ”と言われてますけど、実は安部の方がメッシに似ています」

 2人の“値札”はどうか。

 年俸200万ユーロ(約2億4千万円)の久保に対し、安部のそれは8分の1の25万ユーロ(約3千万円)。

 もっとも、これにはカラクリがあって、

「安部を獲得したバルサは、鹿島に200万ユーロの移籍金を払っていますが、久保は、古巣のFC東京がタダで移籍できる契約だったため、レアルは移籍金を払わず、その分を年俸に上乗せしている。なんでもバルサは、若手に億単位の年俸を払えない内規があるため、久保獲得のマネーゲームに参入できなかったのだとか」

 つまるところ、両チームが各々に費やしたコストは大差ないようなのだ。

 そして将来性の点では、

「既に高年俸に達している久保は、それなりの働きをしないとレンタルに出される可能性あり。一方、安部の年俸は安いので、バルサはじっくり腰を据えて育てることができます」

 どちらにベットする?

週刊新潮 2019年7月25日号掲載

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