自民党・石崎徹議員の元秘書が録音「パワハラ暴言」の聞くに耐えない言葉
“業務上の叱咤”
“休養”前、彼は新潟で「忖度発言」で副大臣を辞任した塚田一郎候補の参院選応援に。先日は小泉進次郎議員と共に演台に立った。そこでは、「徹LOVEでお願いします!」などとおちゃらけていた。取材にあたり、今回の件を尋ねた際の石崎氏の当時の対応は以下の通りである。
「いやいやいや、(暴力は)振るってないです」
と平静を装いながら話し始め……。
「その人の名誉がありますから具体的には申し上げられませんが、職務上のミスがあったんですね。その業務上の叱咤はありました。まず私はその人の誤解を解きたい。和解という形にしたい。出来れば今後も一緒に働きたいと思っているんです」
続けて、
「これまでだって秘書に暴力など一度も振るったことはありませんよ。バカとか死ねとかの暴言もない。そりゃ職務上の叱咤はありますけどね。秘書が変わるのは、彼らに致命的な事情があるからです。採用の段階できっちり対応すべきだったかな、と」
とまるで自分が被害者と言わんばかりの言い訳を述べるのだが……論よりIC。先の音源にははっきり「暴言」が残されていた。
他方、被害届を出した当の秘書に電話すると、
「警察との約束があるので今はお話し出来ませんが、時が来ればきちんとお伝えしたいと思っています」
と、こちらは“含み”のある回答なのである。
「議員の言動は完全にパワハラに当たります」
と断じるのは、この問題に詳しい、田中康晃弁護士。
「殴る蹴るはもちろん暴行ですし、“死ね”“バカ”との発言も業務上許容される指導や注意の範疇を超えています。一般企業であれば処分の対象になることは間違いありません。まして、国会でパワハラ対策が進められている中で、当の議員がこれとは、信じられませんね……」
「新潟県警は関心を持って被害者とやり取りをしている」とは、警察関係者。さて、これらの証言や音声データを前に、自民党はどう対応するのか。
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