映画「新聞記者」がヒットした背景 国民には理解しがたい制度を持つ“マスコミ不信”

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 映画『新聞記者』(藤井道人監督)がヒットしている。東京新聞・望月衣塑子記者(43)の同名著書を原案にした社会派サスペンスだ。主人公・吉岡エリカ(シム・ウンギョン)は記者クラブ内の同調圧力に屈しない記者。望月記者も官邸記者クラブ内で波風が立つことを怖れずに活躍してきたから、2人を重ね合わせて拍手を送る人もいる。だが、そもそも記者クラブという制度自体が時代に合っていないのではないか?

 映画『新聞記者』は国家の陰謀を描いている。吉岡エリカ記者ともう1人の主人公で内閣情報調査室官僚の杉原拓海(松坂桃李)が、国の情報操作に関わっていた官僚の自殺の真相に迫る。...

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