韓国でなぜ選挙時期や政権支持率低下のタイミングで必ず北朝鮮がらみの事件が起こるのか
こんな映画作って大丈夫なんだろうか――と、他人事ながら気にならずにいられない。
今週末公開の韓国映画「工作 黒金星(ブラック・ヴィーナス)と呼ばれた男」は、90年代、対北朝鮮工作をしていた実在のスパイ「黒金星」の回想録を映画化した作品だ。「反共」の美名のもとに始まった工作、そのそもそもの目的は、北朝鮮で秘密裏に進む核開発の実態を探ることだった。だが南北の政治家(というか、もはや政治屋)たちは、「体制維持」という目的で、ひそかに手を組んでいた――と、映画は暴露する。...