ちゃんこも食べない!? 「貴景勝」父が漏らした部屋との確執 おかみへの不信感も吐露

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「貴景勝」ご祝儀2700万円の“強奪者”(2/2)

 角界の「常識」に反し、ご祝儀を力士側がすべて持ち帰り……関係者が「前代未聞」と評する出来事が、6月に行われた貴景勝の大関昇進披露宴で起きていた。その顛末は前回記事「『貴景勝』父、ALSOK引き連れご祝儀お持ち帰り 相撲界の慣例を破る振る舞い」に詳しい。所属する千賀ノ裏部屋の不信感を買った貴景勝の父に話を聞いてみると……。

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「誰がそんなことを言っているんですか。嘘を言う人は、刑事告訴しますよ」

 と、物騒なことを言うのは、当の貴景勝パパの佐藤一哉氏だ。しばし彼の説明に耳を傾けてみることにする。

「朝青龍がご祝儀金を巡って親方と揉めたと聞いたことがあったので、パーティーの1カ月半ほど前に千賀ノ浦部屋まで話をしに行ったんです。僕が親方に、『親方にはいくら持っていきましょうか』と聞くと、『要らないです。お気持ちだけでいいです』と仰いました。当日のお金の管理は行司が行い、その場でスーツケースにお金を入れて大関(貴景勝)に渡すという説明も行司から受けました」

 親がカネの話で部屋に直談判に出向くこと自体、尋常ならざることに思える。たとえるならば、子の職場に親が乗り込み、子のボーナス交渉をするようなものか。何はともあれ佐藤氏が続ける。

「ところがパーティーの5日ほど前、親方から電話が来て、『ご祝儀金はうちで持って帰ります。安全ですから』と言う。僕は警備員のほうが安全だと言い、大関には、『お前の金なんだから自分で持って帰れ』と電話し、『分かった、そうする』と。結局その後、親方が『いい案があります。ホテルのその場でお金を数えましょう』と言うので、当日はそうすることになった。それで僕が連れていった警備員と税理士も同席したんです。でも、数え終わる頃には親方もおかみさんも帰ってしまっていて、挨拶もなく失礼な奴だなと思いました。まあ部屋にお金を入れないことにしていたから、彼らが見届ける必要はなかったんですけどね」

 親方とおかみさんを「失礼な奴」呼ばわりする佐藤氏がさらに続ける。

「披露宴の収入は約4200万円。その場でホテルの使用料約1443万円を払って、それ以外(差し引き約2700万円)は大関に『持って帰って』と言われたので僕が持ち帰り、翌日、大関の口座に入金しました。その後、部屋からパーティーに掛かった諸経費の請求書をもらい、それを払ったら1100万円か1200万円くらい残った。なんでこっちが文句言われないといけないんですか!」

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