大坂なおみが女王に返り咲けるかどうかは「父離れ」にかかっている?

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笑顔が消えた

 再び、神氏が解説する。

「大坂は元々ネガティブな思考の人です。でも、サーシャが付いていた頃は、こんなに笑うのか、と思うほど笑顔を見せていました。それはサーシャが彼女のメンタルを巧みにコントロールしていたからです。ところがジャーメイン・ジェンキンスが新コーチに就任してからは、笑わなくなりました。ミスを引き摺って弱気になってしまう、昔の大坂に戻ってしまった。今も精神的に不安定です」

 なぜ、勝ち続けていたのに、心の支えであった“優勝請負人”を解任したのか。

 あるテニス関係者が語る。

「実はサーシャと大坂の父には確執があったのです。『チームなおみ』の中で誰の意見が一番強いかと言えば、テニス環境を整えてきた父親です。彼と合わないスタッフはお払い箱なのです」

 大坂が昨秋、全米オープンで優勝した陰には、茂木奈津子アスレチックトレーナーの存在もあったが、彼女も父の眼鏡に適わず、1月の全豪の前に解雇されている。

 別のテニス関係者も言う。

「大坂は、お父さんと離れた方がいい。でも、まだ若く、そういった決断は下せないでしょう。“カムバック、サーシャ”ではないですが、自分がいいと思ったコーチを選び、彼女自身が舵を取れるようになることが飛躍のターニングポイントになる気がしますね」

 女王に返り咲けるかは“父離れ”にかかっている?

週刊新潮 2019年7月18日号掲載

ワイド特集「ヒト、この不思議な生き物」より

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