モー娘。市井紗耶香出馬で甦る今井絵理子の「悪夢」と多過ぎる「共通点」

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「二の舞」の懸念

 ともに90年代を代表するアイドルだった2人は、

「どちらも83年生まれの同学年で、10代のうちにデビューして紅白歌合戦に出場。20歳でバンドマンと“デキ婚”して、離婚に至ったところまでウリふたつなのです」(同)

 市井氏が出馬したことで、もはや両者の違いは公認された政党と、子どもの人数くらい。加えて、2人とも「恋多き女」ときている。

 政治部デスクが続ける。

「今井議員が永田町で注目を浴びたのは、政策の勉強もロクにせず、元神戸市議との“略奪愛”でヒンシュクを買ったことだけ。市井さんは彼女とソックリな人生を歩んできただけに、当選後も“二の舞”の懸念は付きまとうでしょう」

 あの教訓が活かされず、資質の疑わしい人物にまたもや年間7500万円もの血税が注ぎ込まれるのだ。

 無論、多忙な夫と共に、子育てするだけでも並大抵のことではなく、

「実は、市井さんはもっと早くから出馬を検討していたものの、家族の反対もあってギリギリまで発表がずれ込んだと聞きます」(同)

 晴れて当選を果たしても、唯一のウリの「子育て」すら前途多難なのである。

 一方、政治アナリストの伊藤惇夫氏は彼女を担ぎ出した政党に手厳しい。

「政党にとってタレント候補は単なる集票マシーンに過ぎません。そもそも、政党の本来の役割は、候補者を探し出して養成し、能力を見極めて国民に提示することにある。つまり、知名度だけの候補者を安易に擁立することは政党の責任放棄に等しいのです」

 元アイドルが新たな夢を語るのは結構だが、悪夢の再来だけはご免被りたい。

週刊新潮 2019年7月11日号掲載

特集「参院選『7人の女戦士』にクレオパトラの鼻っ柱」より

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