秋篠宮ご夫妻「民間機で海外公式訪問」で現地メディアの意味深報道

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 御代替わりにともない皇嗣となられた秋篠宮さまは6月27日、紀子妃とご一緒に羽田空港をお発ちになった。日本と国交樹立100周年を迎えたポーランドとフィンランドを訪問なさるためである。

「ポーランドの首都ワルシャワでは大統領を表敬訪問されたのち、日本文化を学ぶ学生らとご懇談、能公演を鑑賞などされました。翌日には古都クラクフに立ち寄られ、両国の文化交流の拠点であり、同国の巨匠アンジェイ・ワイダ監督が設立に携わった『日本美術技術博物館』を訪れられ、浮世絵などの展示物をご覧になったのです」(宮内庁担当記者)

 ご夫妻は7月2日にポーランドをお発ちになり、次のご訪問先・フィンランドへ。ご帰国は6日だったが、今回はすべての行程で、これまで陛下が皇太子時代に用いられた政府専用機でなく、民間航空会社の定期便に乗られた。ご出発前の会見で、この点を尋ねられた秋篠宮さまは、

〈警備は確かに大事かもしれませんけれども、それによって市民生活に何か不都合なことが起こる、それは避けたい〉

 などと述べられていたのだが、そこは皇位継承順位1位の「クラウン・プリンス」として遇される御身。飛行中のトラブルによる遅延や緊急着陸といった不測の事態、さらには相手国へのプロトコール(外交儀礼)などを勘案すれば、専用機に勝る手段は見つかるまい。

 実際、迎え入れるポーランドの一部メディアも、秋篠宮さまのご到着時には、

〈徳仁天皇は皇太子時代、海外への公式訪問の際には政府専用機を使用したが、弟宮は民間機を使用した〉

 と、日本メディアの報道を引用しながら実に意味深な記事を載せていたのである。記事を配信した現地の通信社に聞くと、

「ご訪問について全体を知らせようと、入ってきた情報をくまなく載せただけで、特別の意図はありません」

 が、先の宮内庁担当記者は、こう危惧するのだ。

「記事の趣旨はどうあれ、訪問国のメディアにこのような形で報じられてしまったのは事実。政府専用機でなく民間機を使ったことで『格下に見られた』といった“誤解”を招かないといいのですが……」

週刊新潮 2019年7月11日号掲載

特集「『眞子さま』説得をためらわれた 『秋篠宮殿下』異国の上の空」より

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