こんな記事も読まれています
大介護時代から「大介護殺人時代」へ 著名人たちが指摘する在宅介護の限界
■他人事ではなかった「介護殺人」の恐怖(7)
これまで6回にわたって、「介護殺人」をめぐる著名人たちの実体験を聞いてきた。そして、彼らが声を揃えて訴えるのは、政府がすすめる「在宅介護」の限界である。
***
在宅介護から施設介護に変更するにあたっては、介護対象者自身が「障害」となることもある。安藤優子(58)が回顧する。
「在宅介護も大変でしたが、母を民間の高齢者施設に入れようとした時も大騒動でした。母が『自分の家があるのに、なぜそんなところに行かなければいけないの!』『何のためにあなたたちを育てたのか分からない!』と、抵抗したからです。...
つづきを読む
こんな記事も読まれています
「地裁が泣いた介護殺人」10年後に判明した「母を殺した長男」の悲しい結末
2006年2月1日、京都市伏見区の桂川の遊歩道で、区内の無職の長男(事件当時54歳)が、認知症の母親(86歳)の首を絞めて殺害、自身も死のうとしたが未遂に終わった「京都・伏見認知症母殺害心中未遂事件」をご存じだろうか。
一家は両親と息子の3人家族だった。1995年、父親が病死後、母親が認知症を発症。症状は徐々に進み、10年後には週の3~4日は夜間に寝付かなくなり、徘徊して警察に保護されるようにもなった。長男はどうにか続けていた仕事も休職して介護にあたり、収入が無くなったことから生活保護を申請したが、「休職」を理由に認められなかった。...
つづきを読む