サッカー日本代表前監督・西野朗がタイ代表監督就任で関係者困惑

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 先のW杯ロシア大会で日本を16強に導いた前代表監督、西野朗氏(64)がタイ代表の監督に就任するという。1日、タイサッカー協会が公式サイトで発表した。

 そういえば西野氏、W杯以降は何をしていたのか。

「日本サッカー協会は代表監督続投やGM的ポストを提案しましたが、西野さんはいずれも固辞しました」

 と大手紙記者が明かす。

「中国のクラブチームから10億円単位のオファーも来たのですが、ろくに話を聞かずに断ったらしい。なんでも再びJリーグ監督に返り咲きたかったようで」

 Jリーグでは史上最多の207勝に加えて最優秀監督賞を2度受賞、と十分やり尽くしたように見えるが、

「ガンバ大阪監督時代はともかく、その後采配を振った神戸、名古屋で無冠に終わったのが心残りだそうです。昨オフは、自身の年俸相場1億5千万円を1億円に値下げして売り出しましたが、買い手がつかず。5月には、自宅に近い浦和の監督が解任されましたが、西野さんには声が掛かりませんでした」(同)

 それで“タイ”に落ち着いたというわけか。年俸は約1億円と報じられている。

「日本協会は、彼がタイ代表監督に就任すると聞いて、困惑してますけどね」

 と協会関係者が囁く。

 日本を知り尽くした人物が、W杯出場権を争うライバル国の指揮を執るから?

「いや、逆にタイで失敗されるのが心配なんです。最近のタイは成績不振で、前任のセルビア人監督も途中解任されてますから」(同)

 実は西野氏、6月13日に“サッカー殿堂入り”が決まったばかり。

「でも、正規の投票で決まったわけじゃないんですよ。投票で該当者ゼロだったので、理事会で岡田武史氏(62)を入れようという話になり、“それなら彼の大学の先輩の西野氏を入れないわけにいかないだろ”という声が上がりまして……。そこまでして入れたのに、失敗して殿堂に泥を塗られてはたまりません」(同)

“めでタイ”わけじゃなかったのね。

週刊新潮 2019年7月11日号掲載

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