大人の胸にも刺さる「人生観の授業」 フィンランドの教育はなぜ世界一なのか
先生の個性にもよるのだろうが、学校での道徳の授業は、多くの日本人にとってはあまり印象に残るものではなかったのではないか。教えようとしていることは悪いことではない。
たとえば小学校の場合「正直、誠実」「節度、節制」「感謝」「礼儀」「規則の尊重」「勤労、公共精神」等々を学ぶことになっている。こうしたことを正面から批判するのは難しいだろう。一方で、そこで伝えていることや、伝え方が通り一遍なので、印象に残らないという面はあるかもしれない。「道徳の授業みたい」というフレーズは、ほぼ「タテマエにしか聞こえない」という意味で使われる。...