川井梨紗子が伊調馨に勝って流した涙、陰で支えた栄和人氏がかけた言葉は…
敗者は淡々と語り、勝者は涙だった。7月6日、埼玉県の和光市総合体育館で世界選手権(9月 カザフスタン)代表を決めるプレーオフ男女6試合が行われた。何といっても注目は、女子57キロ級の伊調馨(ALSOK)vs川井梨紗子(ジャパンビバレッジ)の決戦だった。狭いために一般客も取材陣も厳しく制限しての開催はなんと恒例の社会人大会の「前座」。レスリング協会は稼げるのにもったいないなあ、と感じてカメラを構えていたが「三週間前の明治杯(全日本選抜選手権)でプレーオフになるかどうかわからないのに大きな会場を早くからは押さえられないですよ」(協会関係者)。...