TBS「安住アナ」の二階級特進人事、独立阻止だけじゃないもうひとつの狙い

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アナウンス部の救い

 活躍の場をますます増やし、ご機嫌のようである。もっとも、安住アナといえば、7月1日付で局次長待遇に昇格することが報じられたばかり。管理職となる前に、現場でやれることはやっておこうというつもりだろうか。TBS関係者は言う。

「部次長待遇から、部長待遇を飛び越えての2階級特進は、少なくともアナウンス部では聞いたことがない大出世です。ただ、あくまでも局次長待遇という名目だけで、実際に管理職にはなりませんよ。彼を引き止めるためですから」

 確かに安住アナの活躍を見れば、フリーになっても成功するに違いない。そもそも、独立の動きなどあるのだろうか。

「彼の場合、今のところはありません。けど、最近はTBSのアナウンサーも安東弘樹(51)や吉田明世(31)、宇垣美里(28)といったアナウンサーたちが退職していますからね、先手を打っておくに越したことはないでしょう。安住アナは現状でも、ボーナス査定は最高ランクですし、局次長ともなればさらにアップしますからね。それでも、もしフリーになれば、収入は桁が違ってきますけど……」(同・TBS関係者)

 安住アナを手放したくない気持ちはわかるが、それならベテランの小林アナだって異動させることはないと思うが。

「かつてTBSのアナウンサーは、本人の希望か納得がない限り、異動させられることはなかったんです。そうすると、ただでさえ所帯が大きいアナウンス部が、年々、新人アナを入れることで、さらに巨大化してしまう。それで10年くらい前から、アナウンス部といえども、40代後半となれば異動の対象となるようになったんです。昨年は木村郁美(46)、今年は秋沢淳子(52)といったベテランアナも他部署に異動しています。ですから小林アナも、自身から進んで異動を希望したわけではなくても、意識はしていたと思います」(同・TBS関係者)

 そうした中で、安住アナだけが2階級特進、NHKへも出演OK。特別扱いに他のアナウンサーたちは納得がいかないのではないか。

「出世という意味では、追い抜かれた先輩アナや同期の中には、不快に思っている人もいるかもしれません。しかし、彼の活躍は誰もが認めるところですし、彼の存在はアナウンス部の救いでもあるんです。アナウンス部の会社への不満は、今も大きい。採用試験の面接では“華がないから”と落としたはずの元NHKアナを、TBSの顔とも言えるニュース番組に起用したりね。そうした中で、安住は大きな仕事もしているし、会社も『これだけ局アナを大事にしていますよ』と示すためにも、今回の2階級特進は生まれたと思います。NHK出演に関しては、今回は当然、NHKからのオファーでしょうし、上司が勝手に断れば、安住からは『なんで断ったんですか?』と言われるでしょう。そう言えるくらいの立場でもあり、キャラクターでもありますからね。TBSとはしては、締め付けることで会社への不満を募らされるよりも、出演させたほうがマシということでしょう」(同・TBS関係者)

 それでNHKの仕事の流儀の違いを語っていたわけだが、他局のやり方を気に入られてしまったら元も子もないのでは?

「実は、民放のアナウンサーにとって最も自由が与えられているのはTBSです。あのフジテレビさえ、アナウンサーは仕事がなくても定時出社、出かけるにも属長の許可が必要です。しかしTBSの場合、報道系のアナウンサーは別として、出社時間は決まっていないし、仕事がなければ休む者もいる。TBSアナウンス部にいた者が他部署に異動して不自由さを知る、なんとことはよくあること。安住の場合も、他社の事情を知れば、TBSが恵まれていることにも気づくと思ったかもしれません」(同・TBS関係者)

 果たして、Eテレ出演は安住アナにどう影響を与えただろうか。

週刊新潮WEB取材班

2019年7月7日掲載

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