「なつぞら」のカギを握るイケメン俳優 吉沢亮は◎で中川大志を不安視する声

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アニメーターとして本格始動

 だが、東京でもいよいよ、なつが自分の企画で短編アニメ映画を作り出すという佳境に入ったところである。

「短編映画で一緒に組むのは、貫地谷しほり(33)と新たなイケメン中川大志(21)。北海道編でのイケメン、吉沢亮は文句なしの存在でしたが、結婚してしまいましたからね。今後は中川に期待するしかなさそうですが、ちょっと存在感が弱いので、視聴率に結びつくか心配です」(同・民放プロデューサー)

 女性が主人公の朝ドラに、男優の存在がそれほど重要なのだろうか。

「NHKも最近は視聴率至上主義ですからね。朝ドラのメインの視聴者は3層(F3:50歳以上の女性)ですが、特にF3+といわれる65歳以上の女性です。この世代だけで視聴率18%は見込めるといわれています。テレ朝の夕方の『相棒』再放送や、昼の『やすらぎの郷』を見ている世代と重なるわけですが、要するに20%を超えるためには、F1(女性20~34歳)、F2(女性35~49歳)層の積極視聴による上積みが欠かせません。働く女性は家にいないので、在宅主婦が多くなるわけです。となれば、まずヒロインは、主婦層に嫌われる存在ではならない。広瀬すずは男性にとっては可愛いですが、この層には、それほどウケがいいわけではないのです。杏([33]「ごちそうさん」)や波瑠([28]「あさが来た」)、安藤サクラ([33]「まんぷく」)はいいけれど、実は有村架純([26]「ひよっこ」)はそれほどよくない。夫を寝取りそうな色気があると、主婦層の印象は悪化します。そういった意味で、倉科カナ([31]「ウェルかめ」)などはウケない。広瀬すずも決していいわけではないので、脇にいるイケメンの存在が重要になってくるのです」(同・民放プロデューサー)

 確かに、「まれ」の山崎賢人(24)、「ごちそうさん」の東出昌大(31)、「梅ちゃん先生」の松坂桃李(30)、「ゲゲゲの女房」の向井理(37)……朝ドラで出世した男優は多い。

「いまのところ中川の役どころは東大出のインテリで、理屈をこねくり回す“嫌な奴”という設定になっていますが、当然これから、なつと一緒に仕事をすることでお互いに惹かれ会っていくのでしょう。そこに主婦層が共感できるかどうかにかかってくるでしょう。ちなみに、なぜ視聴率22%を取ることが重要かといえば、大阪放送局が制作した朝ドラの前作『まんぷく』の平均視聴率は21・4%。現在の『なつぞら』は東京放送局制作ですから、どうしても大阪には負けるわけにはいかないという意地もあるでしょう。『なつぞら』のこれまでの平均は21%程度でしょうから、22%をコンスタントに取っていかないと、大阪に勝つには覚束ない。何としても22%は取りたいところでしょうね」(同・民放プロデューサー)

「まんぷく」は後半にきて、ラーメンばかりになって飽きられた。「なつぞら」もアニメ制作ばかりになると……。

週刊新潮WEB取材班

2019年7月8日掲載

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