エース則本不在でも首位争い! 楽天・平石洋介監督をご存じか?

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 昨季パ・リーグ最下位だった楽天イーグルスが首位を争っている(7月2日現在)。エース則本が手術のため開幕から不在であるにもかかわらず、だ。

 そこで問題。現在の楽天監督をご存知か。

 難問である。たしかヒライシ……なんて人も下の名前は出てこないのでは? 甲子園や現役時代の成績に至っては、ファンでも答えられないかもしれない。

 その人、平石洋介監督(39)は、かの松坂大輔と同学年。実は、いわゆる“松坂世代”で初めてプロ野球監督になった出世頭なのだ。

 高校は名門・PL学園。3年の春は松坂を擁する横浜に準決勝で敗れ、夏も準々決勝で横浜と延長17回の死闘の末、再度苦杯を喫した。だが、春夏連覇の絶対王者にとって最大の難敵だったのは確か。平石氏はそのチームで補欠ながらも主将を務めていた。

「それだけ、彼のリーダーシップが図抜けていた、ということです」

 とはスポーツ紙デスク。

「相手選手の癖を見抜くのがうまく、松坂の攻略法も平石さんが見出したとか」

 同志社大でも主将を務めた平石氏は、トヨタ自動車を経て、04年ドラフトで創設ほやほやの楽天に7位指名された。

 さしたる活躍もなく11年に引退。しかし、面倒見の良さなどを買われ、そのままコーチとして残留した。昨季途中で辞任した梨田監督に代わり監督代行となり、今季から正式に監督に就任している。現役通算安打数37は野手出身プロ野球監督の最少記録だ。

 そんな平石監督の強みは、

「持ち前のリーダーシップもさることながら、楽天創設時からユニホームを着続けているため、選手はもちろんのこと、スタッフやフロントのことも誰よりも知り尽くしているところ」

 名選手必ずしも名監督にあらず。ご注目あれ。

週刊新潮 2019年7月4日号掲載

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