秋篠宮殿下が本音を隠せなかった「炎上会見」プロはこう分析する

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“炎上会見”

「今回の会見で、眞子さまと小室さんに関して二つのことが明白になりました」

 と話すのは、日本テレビ系「皇室日記」で長年キャスターを務めた、皇室ジャーナリストの久能靖氏だ。

「ひとつは、かねてより囁(ささや)かれていた秋篠宮さま親子の断絶が、噂だけでなく現実だったということがハッキリとした。眞子さまから何も聞いていないということは、京都へのご旅行も含めて、この件について親子間で会話がないということに等しいと思います。もうひとつ明らかになったのは、小室家から具体的な連絡がなく解決の目途がたっていないことです。婚約延期の期限は来年の春ごろ。4月には立皇嗣の礼があります。それまでにきちんと解決したいとのお気持ちが殿下にはある筈ですが、どうしたらいいか分からなくなっておられるのでは」

 実際、会見翌日の各紙は、

〈秋篠宮さま「娘から聞いていない」〉(読売新聞)

〈眞子さま結婚「分からない」〉(日本経済新聞)

〈紀子さま「同じでございます」〉(日刊スポーツ)

 との見出しをつけて報じた。これを受けて、日頃は何かと小室家サイドに手厳しいネット世論が一転、

〈子を持つ親としての責任を放棄したのか〉

〈まるで他人事では〉

 などとご夫妻に対する批判的な声が上がり、コメントの数も数千レベルに増え続け、“炎上会見”の様相を呈してしまったのだ。

 この有様を斯界のプロたちはどう見たのか。

 企業の広報対応や危機管理コンサルティングを行う株式会社エイレックスの江良俊郎社長に訊(き)くと、

「一般論として、会見では発言の目的を端的に示す『キーメッセージ』を意識することが重要です。報道される際、それが記事の見出しにくれば会見は成功と言えます。そういった意味で、今回の秋篠宮殿下は、ご自身の率直な発言が見出しになってしまうことを、どこまで意図されていたのでしょうか。国民の関心事である重大な問いへの回答としては、少々練り込みが足りない印象を受けました」

 会見にあたり新聞・テレビ各社で構成される宮内記者会は、質問事項を2週間以上前に作成して、事前に宮内庁へ提出していた。

 つまり、両殿下には十分に質問を吟味し、回答を熟慮される時間があったにもかかわらず、なのである。

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