薬物乱用、性接待…「BIGBANG」の所属事務所がスキャンダルまみれで崩壊寸前
PSYまで絡んだ性接待疑惑は世界のニュースに
K-POPの名門とされたYGエンタに、何が起きたのか。
直接の導火線となったのは、今年2月から吹き荒れた「V.Iゲート」スキャンダルだ。BIGBANGのメンバーV.Iが取締役をしていたクラブを巡り、暴行、売春を斡旋した「性接待」、マネーロンダリング、わいせつな盗撮動画の共有といった疑惑が次々に噴出。V.Iは6月30日現在、売春行為及びその斡旋、業務上横領、証拠隠滅教唆、性暴力特別法違反(違法な撮影)など7つの容疑で書類送検されている。
YGエンタは「アーティスト個人の事業と事務所は無関係」としつつ、3月にV.Iとの契約を解除してBIGBANGから脱退させた。だが同月にはV.Iが関わる別のクラブの脱税疑惑を巡り、その運営会社オーナーがヤン・ヒョンソク、ヤン・ミンソクの2人だったことが判明。また4月には、V.Iが性接待疑惑に絡む3000万ウォン(約280万円)の宿泊費を、YGエンタの法人カードで決済していたことも報じられた。
続いて5月27日、民放テレビキー局MBCがヤン・ヒョンソクの性接待問題をスクープする。2014年にマレーシア人資産家をソウルの高級料亭で接待し、懇意とされる遊興店の女性らを斡旋したという疑惑だ。この資産家は、マレーシアの政府系ファンドに絡む巨額の資金流用で国際刑事警察機構から手配されているいわくつきの人物。それをヤンに紹介し、自らも会食に同席したのが歌手PSYだったことも報じられ、人々に衝撃を与えた。YGエンタ出身のPSYは、2012年の「江南スタイル」で世界的な知名度を高めた韓国の代表的スターだ。
ヤンは資産家と会食したことは認めながら、「知人に招待されただけ」と疑惑を否定。PSYも紹介したのは事実としつつ、「食事の後、ヤンと2人で先に席を立った」と釈明した。だがこの報道を受けてソウル地方警察庁は、事態の解明に着手。遊興店関係者ら10人以上に加え、6月16日にはPSYも参考人として9時間にわたる調査を受けた。PSY召喚のニュースは、英紙インデペンデントはじめ世界各国のメディアに取り上げられている。
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