安倍外交の深謀遠慮 G20“夕食会”の席次から読み取れる「対中包囲網」
最近の安倍外交の特徴は、リスクを恐れずに積極的に仲介役を買って出ていることだろう。先週私は、G20を控えた日本の外交政治の動きについて話してほしいということで、欧州各国の外交官との昼餐に招かれたが、驚いたのは最初に設定されたトピックがイラン情勢だったことだ。こうした席では日米関係から始めるのが順当といえば順当だが、中東についてまず話そうという先方からのリクエストは、イラン情勢の緊迫化があるとはいえ、安倍晋三総理の仲介外交が存在感を高めていることの証だといえよう。...