元モー娘。「市井紗耶香」が参院選に出馬、政治不信を増長させる立憲民主党の責任

国内 政治

  • ブックマーク

審判を待つ18人の女性

 もちろん有権者も、そんなことは分かっている。例えば今夏、神奈川県選挙区で3期目の当選を目指す立憲民主党の牧山ひろえ参議院議員(54)を「政治の素人」と批判する有権者は、自民党支持層でも皆無だろう。

 牧山議員はICUを卒業してTBSに入社。ディレクターとして活躍した後に退社、アメリカの法科大学院を卒業し、ニューヨーク州・コネチカット州の司法試験に合格。松竹やソニー・ピクチャーズなどで法務担当を重ねてきた。

 彼女は08年、当時の麻生太郎首相(78)に参議院外交防衛委員会でカップヌードルの値段を質問したことで知られる。その質問の是非を巡っては、支持する層と批判する層で真っ二つに分かれた。

 しかしながら、牧山議員を「政治家としては素人以下」と全面否定する声はほとんどない。それは牧山議員が国政をチェックするという国会議員に必要な“知的水準”を持っていると考えられているからだ。

 自民党支持者でも立憲民主党支持者でも、タレント議員を批判する有権者は一定数、存在する。それは芸能人を差別しているのではなく、市井氏や今井氏が国政を論ずるに足る“資質”を持っているとは到底、考えられないからだろう。

 枝野幸男代表(55)が、どんな女性を立候補させるのか、表にまとめてみた。2つあるが、最初のこちらに市井氏が入っている。

 市井氏のような知名度優先で候補者を擁立していると、有権者の政治不信は高まるばかりだろう。

週刊新潮WEB取材班

2019年6月30日掲載

前へ 1 2 次へ

[2/2ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。