吉田輝星、初先発初勝利も「ハンカチ斎藤」化の危険性アリ?

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 日本ハムのドラフト1位ルーキー・吉田輝星(18)がプロ初先発し、5回を投げて初勝利を果たした。

 吉田は、とかく“ハンカチ王子”こと斎藤佑樹(31)と比較される。

 ともに夏の甲子園を沸かせた投手で、斎藤は歴代1位の948球を投げ、吉田はそれに次ぐ881球を投げた。斎藤はハンカチで汗を拭う姿が、吉田は“侍ポーズ”が人気を博した。

 2010年ドラフト1位で日本ハムに入団した斎藤の背番号はエースナンバーの“18”だった。現在は“1”に変更され、吉田が“18”を背負っている。

 自らを“持ってる”と評した斎藤と同様、吉田もビッグマウスで知られ、たとえば新人歓迎式典で目標を問われた際に、新人王などをすっ飛ばし“沢村賞です”と大見得を切った。

「日本ハムは、スターの育て方が独特なんですよね」

 と、大手紙デスクが語る。

「2軍から特別扱いし、他球団なら“まだ1軍にほど遠い”という段階でもどんどん1軍に上げるんです」

 斎藤のプロ初登板は1年目の4月17日。吉田と同じく5回を投げて白星デビューを飾っている。

「大卒の斎藤と違い、高卒の吉田は、さすがに4月デビューとはいきませんでしたが、本来なら2軍で経験すべき“5回完投”“100球”“勝利投手”というステップを踏むことなく、1軍で先発デビューしたわけです」

 しかも、対戦相手は昨季セ・リーグ王者の広島だった。それも、

「新人をあえて強敵にぶつけるというのが“日ハム流”。成功したら自信がつきますし、失敗しても“仕方ない”となって傷は浅くて済みますから。斎藤のデビュー戦の相手も、前年度日本一のロッテでした」

 2人ともデビューは本拠地の札幌ドーム。客寄せパンダとしての役割も共通していたようである。

「もっとも、その後の斎藤は鳴かず飛ばずですけど」

 吉田がそこまで似なければいいのだが。

週刊新潮 2019年6月27日号掲載

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