「ゴジラ」を観て「命」について考えさせられた(中川淳一郎)

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 4~6月にかけ、命が失われる事件・事故が各所で相次ぎましたが、映画「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」を観て「命」について色々考えました。東日本大震災の後、ビートたけしさんが週刊ポストの連載で語っていた言葉が何度も頭に浮かびました。

 犠牲者が2万人になりそうだ、という報を受け、だったら8万人が犠牲になった四川の地震よりはマシだと考えるのは死者への冒涜だと述べ、こう続ける。

〈人の命は、2万分の1でも8万分の1でもない。そうじゃなくて、そこには「1人が死んだ事件が2万件あった」ってことなんだよ〉
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