G20直前、金正恩がもらって小躍りした「トランプ親書」の中身は?

  • ブックマーク

激変する東北アジア

 6月28日から大阪で開かれるG20サミット。金正恩委員長と「恒久的な安定のための偉大な計画」を話し合ったばかりの習近平主席が、その結果をトランプ大統領に説明するのは間違いない。

 G20サミットが終わる6月29日、トランプ大統領は訪韓する。板門店まで赴き、金正恩委員長と会談するとの憶測もある。

 もちろん、米韓同盟が今年中になくなるわけではない。北朝鮮の非核化がすぐに実現するわけでもないだろう。だが、東北アジアの安全保障環境がいずれ激変する可能性が高い。日本はどう立ち回るのか。

「激変」は拉致被害者を救い出すチャンスでもある。安倍晋三首相が「金正恩委員長とは条件なしに会う」と言い出したのも、これを見据えてのことかもしれない。

鈴置高史(すずおき・たかぶみ)
韓国観察者。1954年(昭和29年)愛知県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。日本経済新聞社でソウル、香港特派員、経済解説部長などを歴任。95〜96年にハーバード大学国際問題研究所で研究員、2006年にイースト・ウエスト・センター(ハワイ)でジェファーソン・プログラム・フェローを務める。18年3月に退社。著書に『米韓同盟消滅』(新潮新書)、近未来小説『朝鮮半島201Z年』(日本経済新聞出版社)など。2002年度ボーン・上田記念国際記者賞受賞。

週刊新潮WEB取材班編集

2019年6月25日掲載

前へ 1 2 3 4 次へ

[4/4ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。