ゆりやんレトリィバァが米人気オーディション番組に爪痕を残せた理由

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 ピコ太郎に肩を並べる人気になるだろうか。

 お笑い芸人の、ゆりやんレトリィバァ(28)が、アメリカの人気オーディション番組「アメリカズ・ゴット・タレント」に出演。星条旗の水着姿で奇抜なダンスを踊り、全米の注目を集めた。オーディションには落ちたものの、番組公式ツイッターで紹介されると、瞬く間に20万近くの“いいね”が集まる人気ぶりだ。

 そもそもゆりやんとは何者なのか。

「芸歴6年目の女性ピン芸人で、関西大学出身の才女。お笑い養成所を首席で卒業し、実力派として先輩芸人の友近などからも認められている、今注目の若手芸人です」(芸能担当記者)

 大学時代、映画研究会に入り洋画を観て英語を覚えたというゆりやん。今回も審査員との軽妙なトークで観客を沸かせていたが、

「英語力もさることながら、研究熱心さが人気に繋がったのでしょう」

 とは、江戸川大学教授でお笑い評論家の西条昇氏。

「自分の肩書をパフォーマー兼ダンサーと話していました。コメディアンと言っていたら期待値が上がってしまい、うまくいかなかったかも。あの番組はプロのダンサーなども参加する。本格的なダンスパフォーマンスを想定した観客を良い意味で裏切る内容だったため、会場のボルテージが上がったのです」

 さらに、アメリカでウケる芸風に変えてきたところに聡明さを感じるようで、

「ピコ太郎で分かるように、アメリカのコメディはナンセンスでやりすぎな芸が人気です。日本人には、『バカバカしい』で一蹴される芸もアメリカでは大爆笑。彼女はそのツボの差を理解し、“おバカ”な芸に徹して注目を集めた。研究の成果の表れといえます」(同)

 日本は「恥の文化」で知られていたはずですが。

週刊新潮 2019年6月27日号掲載

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