ホテルニュージャパン火災サバイバーが語る「私はこうして猛火を生き延びた」
スプリンクラーさえなく、33人が犠牲になった1982年(昭和57年)のホテルニュージャパン火災。猛火の中で生死を分けたのは、なんだったのか。
「最初の110番通報は2月8日午前3時39分10秒。車庫に走りながら頭をよぎったのは、“想像したことが現実になってしまった”という思いでした。火災の2カ月前、我々はニュージャパンを視察し、“迷路のようだから火が広がりやすいのではないか”と感じていましたし、スプリンクラーの設置がなく、消防署も警告していました」...