「食い物」にされ続ける「幸せの国」ブータン留学生の「惨状」 「人手不足」と外国人(35)
タシさん(仮名・20代)が日本への1年半の留学を終え、母国ブータンへ帰国して2カ月が経つ。現地で仕事を探しているが、見つかる望みは薄い。ブータンでは若者の失業が社会問題となっている。タシさんによれば、彼女と同様に日本から戻った留学生も、多くが仕事に就けていないのだという。
「日本への留学は完全に時間の無駄でした。希望していた大学院への進学はできず、日本語も上達しなかった」
タシさんは、ブータンの留学斡旋業者「ブータン・エンプロイメント・オーバーシーズ」(BEO)と同国の労働人材省が組んで進めた日本への留学制度「学び・稼ぐプログラム」(The Learn and Earn Program)のもと来日した留学生の1人だ。...