弘中アナ、椎木里佳、はあちゅう……「言い返さないと気が済まない」炎上力の背景は
縦にも横にも強い慶應ネットワークが作る、全能感と気の強さ
弘中アナは中学から慶應だという。実に優秀だ。そして内部進学で慶應大学に進んだ人間は、良くも悪くも肝が座っている。何故ならば、周囲には有名な財閥や大企業の子女が多く、同級生や先輩・後輩の親をたどっていけば日本の上層に張り巡らされた「三田会ネットワーク」という後ろ盾があるからである。弘中アナは数年前の「週刊朝日」インタビューで、慶應卒業生のつながりは縦にも横にも強く、そこに助けられることがあると語っていた。実際、慶應出身の友人によれば、「慶應卒業生です」というだけで会ってくれる慶應OB・OGは、大企業の社長から政治家まで山ほどいるそうだ。就活やコネ入社にも慶應閥は強い。要は困った時は、慶應愛の強いOB・OGたちに頼めばなんとかしてくれる。そういう境遇に育った慶應内部進学生たちは、ある意味、世の中はどうにでもできる、と「高をくくる」全能感が培われるのだろう。
先にあげたはあちゅうは高校から、椎木は幼稚舎からという筋金入りの「下から慶應」である。椎木自身は、「父のネームバリュー、慶應のブランド、若さなど、切れるカードを全て切って戦うべき」と述べているほどだ。慶應ネットワークの恩恵を受けることに最も自覚的で、にじみ出る全能感も含めて世の中への影響力も炎上力も大きかったという典型例ではないだろうか。
おそらく弘中アナの見境ないような毒舌も、欲しいものを手にし、何をしてもある程度丸く収めてもらえる恵まれた環境を享受してきたことも大きいはずだ。その美貌ゆえに大目に見てもらえる部分もきっとある。何よりマスコミ業界にも慶應卒業生は多く、ネットワークはやはり強固だ。
テレビでは8割嘘をついていると語っていた弘中アナ。それでも、世間の声や批判に傷ついているというのはおそらく本当だと思う。気の強さは、下から慶應という育ちの良さの裏返しなんです。一般庶民の皆様、ごめんあそばせ。それくらいに思っていれば気が楽なのではないだろうか。
今はラジオに食指が動いている弘中アナ、きっとこの夢も実現してもらえることだろう。とはいえ、「ペンは剣よりも強し」。ちょっとした言葉遣いで炎上するお手本を見せてくれる椎木やはあちゅうの姿を勉強してからラジオに臨むのでも遅くはないのではないだろうか。慶應ネットワークの充実ぶり、さすがである。
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