岡田有希子自死から33年、今も墓前にファンからの花束
50人以上の少年少女が、自ら命を絶った。1986年(昭和61年)4月に飛び降り自殺をした岡田有希子の後を追ったのだ。18歳のアイドルの自死は、社会問題にまで発展した。月日は流れ、元号が二つ変わっても、命日になるとファンが花を捧げに来るという。
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岡田が所属先のサンミュージック本社の屋上から身を投げたのは、86年4月8日昼頃のことだった。
サンミュージック名誉顧問の福田時雄氏が、当時を振り返る。
「あの日、屋上にはスリッパが綺麗に揃えられていました。病院から有希子がそのまま履いてきたものです。守ってやれなかった後悔と共に、その光景は今でも鮮明に覚えています」
自死当日の午前10時頃、岡田は南青山の自宅マンションでガスの元栓を捻って手首を切り、近隣の病院に搬送された。病院に駆けつけた福田氏は、彼女を事務所に連れて帰る。故・相沢秀禎会長の電話に出るため、福田氏が席を外した一瞬の隙に、彼女は屋上へ向かい、投身自殺を遂げたのである。
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