セクハラ社長に「ゴホン!」と言えば左遷とクビの「龍角散」
例のキャッチフレーズでお馴染みの老舗企業が揺れている。「ゴホン!」と社長のセクハラを指摘すれば、“咳払い”ならぬ厄介払い、とトンデモ人事の返り討ちにあった。問題を調査しただけの元法務部長がクビ、現場を目撃した執行役員も左遷されてしまったのだ。
日本人の喉を守り続けて200年以上と謳う株式会社龍角散の歴史は古い。江戸時代中期、佐竹藩(現在の秋田県)の御典医だった藤井玄淵が龍角散の原型を作ったのが始まりとされる。それから数えて8代目という老舗企業のセクハラ騒動が明らかになったのは6月6日のことだ。...