「ギャル曽根」が大食いタレントとして10年以上、一人勝ちを続けられる理由
食べ方がきれい
それから約13年。この間、テレビディレクター(42)と結婚し、2児をもうけたが、相変わらず食べまくっている。6月3日放送の「有吉ゼミ」(日本テレビ系)では総重量4・2キロの「超テラ盛りグリーンカレー」を38分40秒で完食。総重量4・3キロの「超特大フラワー台湾まぜそば」も39分38秒で食べきった。
出演しているのはこの番組だけではない。同じく日テレ系の「幸せ!ボンビーガール」などにも登場している。一方、ほかの大食いタレントはまず見かけない。
「食べる量やスピードだけを考えたら、彼女より上の人がいるかもしれません。でも、彼女は食べ方が美しく、テレビ向きなんですよ。がさつに食べる人は視聴者が嫌がられる。『大手芸能プロに所属しているから売れている』との声もあるようですが、それは邪推。違う大手芸能プロに所属する大食いタレントもいますが、売れていませんから」(日テレの番組に携わる制作会社社員)
前出の中村も「ギャル曽根は食べ方がきれい」と同調する。
「大食い選手権の場合、参加者たちは勝とうと必死なので、ときに食べ方が汚くなってしまう。ところが彼女はそうなってしまうことがありませんでした」(同、中村)
本人も食べ方には気を使っていて、それを今年5月放送の「有吉ゼミSP」で打ち明けている。「口のまわりを汚さない」「口の中を見せない」ことなどを心掛けているそうだ。食べ方がきれいに見える顔の角度も計算しているという。
表面上を取り繕っているだけではない。食べ物を大切にするのもギャル曽根流。
「大食い選手権の収録後、みんなで食事をすることがあったのですが、料理が余ってしまうと、彼女はそれをすべて持ち帰っていた。立派だと思いましたよ」(同、中村)
食べっぱなしの人ではないのだ。また、調理師免許や野菜ソムリエなどの資格を持ち、食に関する知識も深い。
前出の制作会社社員は「スリムな体型を維持しているのも人気の理由でしょう」と分析を加えた。
「大食いをこなそうが、それで太ってしまったら、女性視聴者に敬遠されます。たくさん食べているのに太らないから、ある種の憧れの的にもなっている」(同、制作会社社員)
妊娠によって、一時は「15キロ太った」と本人はこぼしていたが、現在は以前の体型に戻ったようだ。ちなみに芸能界入りした時点の身長と体重はそれぞれ162センチ、45キロ。現在もそれに近い体型らしい。痩身である。
なぜ、大食いしても太らないのか? 本人の著書『ギャル曽根の大食いHappy道~食べても食べても太らない~』(講談社)によると、脂肪を燃焼させる細胞が通常の人より活発なのだという。また、腸の働きを促進するビフィズス菌も体内に多く貯蓄されているそうだ。これも太らないことに影響している。
2007年9月放送の「金スマ」(TBS)はギャル曽根の体の検証を行った。それで分かったのは、食べるときに胃が桁違いに膨張すること。だから、大量に食べられる。それが体外に出ていくスピードも速かった。
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