石原裕次郎愛用のキャンピングカーを「ヤフオク」で490万円で落札した男
今年は石原裕次郎の三十三回忌。その節目に彼の愛車がネットオークションで競り落とされた。昭和の大スターが没してから落札されるまでに、クルマはどんな運命をたどってきたのか。
「ヤフオク!」に出品された〈石原裕次郎キッチンカー シビリアン〉が、490万3千円で落札された。4月20日のことである。
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この、日産のキャンピングカーは「太陽にほえろ!」や「西部警察」などの撮影現場でロケバスとして使われ、病に倒れた裕次郎の入院先でも寄り添った。病院を訪れたファンが車体に激励メッセージを書き込んだクルマとして知られる。
石原プロモーションが購入したのは1980年。車体は500万円ほどだが、内装にかけられた額はなんと約3千万円! キッチンはもちろん、シャワーやトイレ、テレビに電話、仮眠用のソファーなど当時の最新設備が整う。
なによりの目玉は、運転席のうしろの“キャプテンシート”。メイク用の鏡台も設えられた、裕次郎がいつも座っていた席である。
これらがほぼ当時の姿で出品されたのだ。が、裕次郎の歴史が刻まれた一台には、知られざる逸話があった。
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