ひきこもり100万人時代、「8050問題」はなぜ起きたのか
今年3月、内閣府は40歳から64歳を対象としたひきこもり実態調査の結果を発表した。中高年層を対象にした調査は初めてである。そこで明らかにされたのは、あまりに衝撃的な数字だった。
その数61万3千人――。若年層を越える結果が出たのである。
内閣府は2010年、16年にもひきこもりの調査をしているが、この時は15歳から39歳が対象で、それぞれ約70万人、約54万人という数字が出ている。
今回の数字に世代の違う前回の数を加味すれば、現在、おおよそ100万人のひきこもりがいると考えられる。...