米軍の電子偵察機が韓国上空で異例の飛行、北朝鮮軍で何かが起きている?

国際 韓国・北朝鮮

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この時期は演習が行われていない

 北朝鮮軍の内部資料(極秘文書「朝鮮人民軍最高司令官命令」2004年度朝鮮人民軍、民防衛、人民保安機関の作戦及び戦闘政治訓練課業(課題)について)によると、北朝鮮軍が年間を通じて最も訓練を強化するのは冬季である。

 北朝鮮軍の訓練は、12月1日から始まる第1期訓練期間(冬季訓練)が1年のうちで最も活発化し、田植え前に第1期訓練期間を終了する。そして、第2期訓練は田植えと梅雨が明けた頃の7月から開始され、秋の収穫時期に終了するというパターンになっている。

 したがって、現在、北朝鮮軍は大規模な演習を行っていないはずなのだが、米軍が電子偵察機を同時に2機派遣して情報収集態勢を強化するほど、北朝鮮軍は米国や韓国へのメッセージを込めた何らかの動きをしている可能性がある。

宮田敦司/北朝鮮・中国問題研究家

週刊新潮WEB取材班編集

2019年5月31日掲載

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